皆さんこんにちは!美術作家の平郡(ひ
らごおり)です!
「絵描きさんになりたい!画家になりたい!」
絵が好きな人なら1度は考えたことある
のではないかと思います。
そのなかで「画家って収入源はどうなって
るの?」「いくらくらい稼げるの?」という疑
問を持つ方も多いと思います。
私も「画家・給料」や「画家の年収」な
ど、いくらくらい稼げるのか色々調べた
ことがあります。
実際に大学を卒業し、画家として活動し
ていく中で、
調べてたこととは全然違うなと感じたこ
とを今回はご紹介していきます!
画家さん本人が書いているブログは本当
にありのまま書かれていますが、進学
ネット・職業情報サイトのようなものに
書いてある情報は結構間違っている部分
が多いです!
今回は職業情報サイトや就活本に書いて
ある画家の収入の間違いと実際の収入は
どのくらいなのかというのをご紹介して
いきたいと思います。
年収は?間違った情報がたくさん!参考
になるのは画家本人のブログだけ?
職業サイトや本によく書かれているのは、
画家の収入は個人差がかなりあるという
ところが書いてあります。
本当にその通りだと思います。
でも実は絵が売れているか売れていない
かということで差が出るわけではありま
せん。
もちろん売れる売れないでも差は出ます
が、多くの場合収入源をどのくらい確保
しているのかというところにあります。
画家といっても、絵を売ることだけが仕
事じゃないということです。
絵を売ることだけが仕事と思っている人
は、貧乏画家、いわゆる食えない画家で
す。
私はその人たちは食っていく気がないん
だな~と思って距離を置いています。
いろいろ絵で食べていける方法を模索し
ないで、絵を売るという1つのやり方で
何とかしようとすると絶対に破綻します。
例えば2020年現在までに実際にあったこ
とは、
- 展覧会の会場がつぶれる
- 美術画廊そのものがほとんどなくなってきている
- 世界的なパンデミックで展覧会自体がかいさいできない
などありました。
現在進行形で美術画廊はどんどんつぶれ
ています。
それでも絵を売ることだけで収入を得ようと
している人たちは、絵が売れなくても何
かしらの方法で生活ができる人たちなの
です。
実家に住んでいたり、親から仕送りをも
らっていたり、夫が生活費を出してくれ
ていたり、専業主婦だったり・・・・。
偏見も入ってるかもしれませんが、
そういった他力本願な自称画家は
残念ながら圧倒的に女性が多いですね・
・・。
なぜ私は他力本願な彼ら、彼女らから距
離を置いたのかというと、
誰かしらの援助を受けていて危機感のな
い人たちとかかわると、必死な自分がば
かばかしくなるという現象が起きるから
です。
生活に危機感のない人たちの発言はとて
も無責任で、
- 「バイトなんかやめないと」
- 「絵を描く以外のことはやってはダメ」
- 「展覧会を金銭的理由で断るのは甘
え、お金がなくてもやらないと意味がな
い」
など、
「借金してでもやらないと、ははは」
みたいなことを平気で言います。
自分は借金なんてみじんもする気はない
んですけどね。
絵画教室を開いたときに、
一緒に展示活動をしていたいろんな人た
ちに否定的な言葉をもらいました。
- 「もう絵はやめたの?」
- 「なんか的外れなことやってない?」
- 「絵だけに集中しないなんてもったいな
いですよ~」 - 「親から援助してもらえば絵に集中でき
るのになんで絵画教室開いちゃったの?」
これ本当に言われた言葉です(´;ω;`)ウゥゥ
一般的に考えたら、新しい安定した収入
源を自分の得意分野でできるんだから
これ以上幸せなことはないと思うんですが
他力本願な人たちは収入なんか二の次なん
でここまで盲目になるんです。
大笑いです。ははは
危機感のない人たちは、展覧があったら
全部参加するし、遠征費にもジャンジャ
ンお金を使います。
画材もいいものを買うし、何のためらい
もなく額縁を用意し、差し箱を買い、黄
袋を買います。
わたしはそういう人たちから距離を置き
ました。
同じ芸術を愛するものでも今後ともかか
わる気はないです。
「画家は食えない職業」と言われる原因!
問題は昭和の頑固おやじ的考えにある!
金銭的になんの苦労もなく展覧会に参加し、
そこそこ絵が売れている人たちの話をします。
彼ら、彼女らがなぜ食えない画家なのかのお話
です。
展覧会というのはどんなに頑張っても1~2ヶ月に
1回程度しかできません。
作品の数、制作できる時間、金銭的要因のいずれ
かが理由です。
では運よく1ヶ月に1回展覧会ができたと
します。
1回の展覧会でかかる費用は、
- 貸し画廊であれば貸し画廊代であれば約10
~30万 - 百貨店であれば2万円程度
- 遠征費など地方で開催された場合の宿泊
代や交通費・・・約10万 - 現地でのご飯代など・・・約3万
- 作品制作の(30点出す場合)・・・3万~個人差あり
- 額縁代(30点出す場合)・・・10万~
- 黄袋代(30点出す場合)・・・5万~
- 差し箱代(30点出す場合)・・・8万~
- DM送付代(200通目安)3万~
- DM制作代(800部)5万~
このような経費が掛かります。
他にも思わぬところでもかかります。
個人差はありますが、ちゃんとした展覧
会だと必ずかかる経費です。
額縁や黄袋は使いまわしたり自分で作っ
たりもできますが、かなり大変です。
私は1人暮らしで、
アルバイトの傍ら展覧会をやっていまし
た。
金銭的な理由と、時間の問題で
1年に1回しか展覧会はできませんでした。
頑張った年でも4回ほどです。
どんなに経費をケチっても15万は軽く飛
びます。15万で済めばいい方です。
「アルバイトを辞めないと食べていけるよ
うにはならないよ」といわれましたが、
アルバイトを辞めたらこの15万というお金
はどこから出るのでしょうか。
実家でもなく、結婚もしていないので借
金するしかないですよね。
そして売れる子は1回の展示で大体80万
~100万ほど売れるとすごい!となりま
す。
「1回の展示で100万売れれば黒字じゃない
か!」と思うでしょう。
ですがマージンが通常6割~7割取られ
ます。100万売れても残るのは30万です。
そこから交通費、画材代、その他もろも
ろ引くので大赤字です。
今回スゴイ売れたね!!!となっても大
赤字になっています。
次の展覧会の経費が出るかどうか。
とても生活は無理だと思いませんか?
「プロの画家です。絵だけで生計を立て
ています」
という人がいたら8割くらいは偽物です(笑)
2割は本物!
なぜならよっぽどの売れっ子じゃないと
絵だけでは無理だからです。
絵だけで暮らしてる人の1ヶ月の所得は5
~10万と考えましょう。
画家でもちゃんと収入を得られてる人はいる?
第2、第3の収入源?!
画家でも生活できるほどの収入をちゃんと
得られている人はいます。
ではそれはどんな人でどんな方法なのか。
ちゃんと生計が立てられてる人は収入源が
いくつかある人のことです。
画家は絵だけで食べていかなければ画家
じゃないといっている人は昭和のおっさ
んだけです。
今やサラリーマンも副業OKなところがほ
とんどです。
画家で食べていける人は絵を描きながら
その技術を人に教えたり、ギャラリーを
自ら経営したり、自分が得意なことを生
かしていろいろと取り組んでいます。
そういった人の方が成功しているといえ
ます。
自分も絵画教室を開いて子供たちに絵を
教えているし、知り合いにもオンライン
絵画教室や、絵の売り方を教えるスクー
ルを開いている人がたくさんいます。
そういう人たちも間違いなく画家だし、
収入も月に50万以上安定してあります。
私ですら、アルバイトの時とは比べ物に
ならないほどの収入を得ています。
別の収入源を作るとファンもつきやすく
絵もなんだかんだ売れます。
個人のやり取りで絵が売
れた場合はマージン0なので無駄な経費
は一切かかりません。
収入源がいくつかあるだけで
結構おいしい職業だと思いませんか?
職業サイトに書いてある画家の年収の真
実まとめ
職業サイトに載っている画家という職業。
「絵を売ったり、展覧会を開いて収入を得
ている。」と書いてあります。
年収は300万~800万程度
あっているとも間違っているとも言え
ません。
絵を売るだけの生活をしている画家も年
収は300万~800万ある人もいると
思います。
ただしかかる経費が多いので所得は10
0万はないと思います。
とても生活はできないと思います。
画家という職業は絵を売るだけで
はなく、その技術を人に教える、展覧会
のノウハウを伝えるなど画家という職業
であることを生かした別の収入源もあり
ます。
そういった人の収入は間違いなく生活で
きるほどあります!
いかがでしたか(^▽^)/
画家といっても収入源って実はいろいろ
あるんです。
絵を売ることだけが画家といってる人は
生活できてない人が多いので画家じゃな
いよってことを心にとどめておいてくだ
さいね!
ではでは!
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