こんにちは!油絵画家の平郡かやです!
みなさんは油絵を描いたことはありますか?
これから描こうと思っている人、
描いたことあるけど難しい!
と感じてる方へ
私が普段どういうふうに油絵を描いているのか
解説を交えてお見せいたします!
そう、今回は
「油絵の描き方、制作工程」
を解説していきますよ!
それぞれの工程にポイントや注意点などあるので
ぜひ参考にしてみてください。
あくまで私の描き方ですので
慣れてきたら自分のやりやすいように変えて
いくといいと思います^^
YouTubeでも制作過程をUPしているので
ぜひ動画で確認してみて下さい!
下絵
下絵は鉛筆でじっくり描いてから….と言いたいところですが
最近はデジタルで下絵を描いています!
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_0171.jpg?resize=233%2C300&ssl=1)
下絵に使っているのは iPad Airです
なんせ直しが簡単だし
最終的なイメージもつけやすいので。
加えて今回はお客様からのオーダーでしたので
下絵の段階で一度雰囲気を見てもらい
OKがでたら本格的に始めることになります。
下絵は見てもらっても見てもらわなくても
どちらでもいいと思いますが、
イメージと違ったなどあると
描く側も買う側もデメリットでしか無いので
下絵で一回見てもらうといいですね!
下絵のポイントと注意点
下絵は最終的な完成をイメージするために
かなり重要な工程です。
ふわっとしたイメージよりも
しっかりとした完成系の下絵を描くと
その後の制作工程が楽に、そして早くなります。
下絵には何日かけてでも納得いくまで
描いてください。
イメージが固まらないまま見切り発車で
絵の具に入ってしまうと
とんでもない駄作が出来上がります。
プロは下絵が完璧!
覚えといてくださいね!
下塗り
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/49a6cd6a73065f52b13ae6c3306b57a1.png?resize=728%2C455&ssl=1)
キャンバスに鉛筆で下描きをします。
その後油絵の具の濃いめの色で下書きの線をなぞります。
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/9e1f0501a58b6863a8c9a9da0d2a246f.png?resize=728%2C455&ssl=1)
濃いめの色で安価な値段のバーントアンバー系
の色を使っています。
下書きの線画が乾いたら
一層目を薄めに塗ります。
最初から厚盛りにしてしまうとひび割れちゃうので
薄め→徐々に厚く
って感じで油絵をのせていきます。
下塗りの段階では薄めです。
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/4e302e5cb96028c8f7972e2a25216c16.png?resize=728%2C455&ssl=1)
最終的に黄色味の暖色系の絵になるので
深みを出すために反対色の色を下塗りしています。
ここは好みなので何色を塗ってもOKです。
下塗りのポイントと注意点
下塗りはある程度ざくざく描いてOKですが、
厚く塗りすぎるとひび割れの原因になります。
油絵の具の中でも乾燥が早めの絵の具を下塗りに使う、
テレピンを混ぜて薄めに塗るというのを守って使いましょう。
油絵の具は乾燥すると多少縮みます。
なので下の絵の具が乾燥する前に
上に重ねた絵の具が先に乾燥してしまうと
下の絵の具が乾燥した時に縮んで
上の絵の具が引っ張られひび割れます。
油絵は塗る時の順番が大切なのです。
2層目
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/112d8da5a247f7628dc8170637ce8705.png?resize=728%2C455&ssl=1)
ここからは最終的な
完成を目指して固有色を塗っていきます。
最初はざくざくと大まかに描いていき
徐々に細かく描いていきます。
影や光源はこの段階で大袈裟につけていきましょう。
2層目の注意点
まずは下塗りの絵が完全に乾いてから塗りましょう。
2層目は完成系をイメージして色を塗っていきます。
ここでは固有色になりすぎず
なるべく多くの色を使って描くと
最終的に透明感のある飽きのない絵になります。
3層目
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/ed2e94adcafcd0b0c7a097e9c35b76f1.png?resize=728%2C455&ssl=1)
徐々に細かく完成系を目指し整えていきます。
影や光源、メインが見えやすいように
コントラストなんかも整え
より絵をはっきりさせていきます。
3層目の注意点
2層目でざくざくと描いていったところを
細かく丁寧に描く作業です。
大まかに描いた影や光源などをよりリアルに
明確に描いていかないと
最終的にぼやぼやした絵になってしまいます。
仕上げ
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/25eeaeee4ce83bcb6419c031ff87cd30.png?resize=728%2C455&ssl=1)
あとは細かく描くのみです。
メインの描きコミを重点的にしつつ
周りが疎かになりすぎないように
バランスを見ながら描き込んでいきます。
メイン以外を描き込みすぎるとどこを見ていいのか
分かりづらくなるのもあるし
単純に私が写真のピンボケ感が好みというのもあります。
もちろん全部満遍なく描き込んでもいいと思います。
それはそれでとても魅力的な絵になるはずです。
仕上げのポイントと注意点
一番良く無いのは
雰囲気で全部終わらそうというような絵です。
書き込む部分がなく
全体になんとなく中途半端に手が入った絵が
一番魅力がありません。
なんとなくで描いてしまうと
そういった魅力ない絵を量産してしまうので注意です。
メインをしっかり描き込むことで
素人の絵→プロの絵に変身します!
完成
最後にとことん描き込んで
整えたら完成です!
![](https://i0.wp.com/artkaya.com/wp-content/uploads/2022/12/20221029_083918-1.jpg?resize=728%2C910&ssl=1)
まとめ
いかがだったでしょうか!
重要なポイントは3つあるので覚えてくださいね!
・下絵はしっかりきっかり!
・油絵を重ねる順序は乾きやすい→乾きづらい
・メインはしっかり丁寧に描き込む!
これさえ抑えればプロになれます!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
ではでは〜!
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