こんにちは!油絵画家の平郡です!
今回は
「こども絵画コンクールで入賞するコツ」
を画家であり、子供絵画教室の先生である私が
解説していきます^^
- こどもの自信に繋げてあげたい!
- 得意分野を伸ばしてあげたい!
そう思った方は
ぜひ参考にしてみてくださいね
※この記事は大人のコンクールではなく
子どものコンクールに限ったお話なので
ご注意ください
こどもの絵画コンクールは
大人の絵画コンクールよりも
絵の良さというのが
わかりやすい方だと思うので
いろんな作品を見つつ
どんなところが良かったのか、
どういう絵を描くと入選につながりやすいのか
などを
解説していきます
こども絵画コンクールで入選するコツ3選
こども絵画コンクールで入選するのに重要な要素
を3つほど挙げていきます。
- 描き込みの量
- 色
- 状況
です。
もちろんこの他にも
絵の構成力だったりもろもろの点はありますが、
これさえ押さえておけば!というところはこの3つです。
では具体的にどういうことなのか
1つずつ見ていきましょう
1、描き込みの量
1つ目は描き込みの量です。
この方法は誰にでもできるし
一番何も考えずに実践でき
ます。
描き込むというのは単純に
「空白が少なくなるように描く」
ということです。
描けば描くほど一生懸命さや努力が伝わりやすく
なんといっても手っ取り早く
他の子との差を付けられます。
こども絵画教室をやっていて気づいたのですが
子どもが絵を描くパターンとしては
好きな絵をばーーっと勢いで描いて
自分の中での完成で描き終えてしまいます。
完成といってもほとんどの子は
画面に空白が多くすかすかしています。
なかなか最初から細かくぎっしり描ける子はいません。
ここが重要なポイントです。
これは子供だけでなく大人にも言えますが
絵を描く専門家じゃないと
なかなか画面全体を見れていないので
空白が多くなったりすかすかしていることに
気づかないのです。
そんな多くの子たちと差をつけるには
やっぱりしっかりとした描き込みが必要です。
好きなものだけ描くのではなく
背景や状況がわかるような描き込みも必要です。
画面全体を見てスカスカしている部分がないだけでも
他の子との差が大きく出るので
画面を埋める!というのが最もおすすめの方法です。
2、色
2つ目は「色」です。
何も綺麗な色使いをしなければならないとか
そういうことを言っているわけではありません。
これも気をつけていれば誰にでもできる方法です。
色というのは意識していろんな色を使おうとしないと
同じ色を使い回してしまうことが多いです。
絵画教室で多くの子供の絵を見てみると
みんなあまり積極的には色を使っていません。
同じ色を使いまわしたりしています。
例えば1本の木を描く場合ですが
幹は茶色一色
葉っぱは緑一色
で描いていると思います。
この一色で描くという意識を変えるだけでも
かなり変わってきます。
幹の色は
茶色、焦茶色、薄茶色
葉っぱの色は
緑、黄緑、深緑
と大体1つのものに対して3〜4色使うと
それだけで他のことの差をつけることができます。
さらに太い筆ではなく
細い筆で塗るのもコツです。
太い筆で塗ってしまうとベタッとしたタッチに
なってしまうのですが、
広い面もあえて細い筆で塗ることによって
筆のタッチが出てきます。
こうやってちょっとずつ描き進めるだけで
絵に奥行き感や立体感がでてきて
他の子達との差が生まれます。
3、状況
3つめの「状況」というのは
絵の中の状況設定です。
一目で何をしているのかやどこにいるのかなど
はっきりわかる絵は
やはりそれだけで強みです。
女の子を一人描いて終わり、ではなく
その女の子が
いつ、どこで、何をしているなど
明確にわかる設定にすると
何もない空白部分も埋まるし
自然と描き込みも増えます。
そして
コンクールで求められているのは
絵から伝わる楽しさや躍動感といったところなので
実体験をもとに描くと入選だけではなく
賞も目指せます!
どうして他のこと差をつけた方がいいのか
ここまでお話ししてきて
どうして他の子との差をそんなに気にするのか
気になる方もいるかと思います。
それは絵の審査方法にあります。
絵には正解がありません。
答えがなく
審査員の気分などで
なんとなくいいぞ!
というものが選ばれます。
でも子供の絵ってよくみると
全部なんとなくいいんですよね。
感性が素直なのでじっくり見たり
どんな絵なの?と説明してもらうと
どれもこれも全部面白いんです。
では、何千何万の絵からどうやって
選んでるのかというと
そこはやっぱりぱっと見の印象なんです。
一枚一枚丁寧にみるのではなく
全部並べて
お!っと目が止まるものを探します。
- 色使いが素敵
- 状況がわかりやすくぱっと見で面白い
- 描き込み量が素晴らしい
など入選というのはそういった感じの
いい意味で目立つ絵が選ばれます。
入選にしないとその先の賞も狙えませんから
とにかく入選するには
先ほどあげた3つを徹底的にやることが大切です。
入選のその先へ。賞を取るにはどうしたらいいか
これらを徹底的に実践すればなんとなく入選は
できそうだなと感じた方もいると思います。
ではその先の賞を取るにはどうしたらいいのか
というところです。
最初にはっきりお伝えしますが
賞を取るのに必要なのは
半分くらいは運です。
どんなにうまくても
どんなにいい絵を描けたとしても
その年の審査員の気分や周りの絵に左右されます。
入選した子達はある程度しっかり絵が描けていて
面白い作品を描いています。
そこから選ぶのは
さらによくかけている子や
色使い、構成で目を引く子
ここではじめて技術的なうまさなども入ってきます。
何千何万も応募者がいるうちの1つ、2つ選ぶのですから
あとは審査員の気分です。
なので、なかなか賞が取れなくても
落胆しないでください。
落胆するくらいなら
楽しく絵を描き続けた方がいいかなと
わたしは思います^^
まとめ
「せっかく絵が好きで描いてるなら
賞を取ったら自信につながるかなー」
と考える親は多いと思います。
でも、わたしは逆に落選するとがっかりして
絵が好きだけど下手なんだ。。。と考えてしまう
タイプです。
それでしばらく絵を描かなかったりなど
メンタル弱めです笑
そう言ったタイプの子はむしろ
あまり無理してコンクールを受ける必要もないかも
しれないですね。
結局こう言った絵の世界で将来やっていくには
コンクールで自信をつけるとかよりも
続けるメンタルと
根気強さというのが一番大切で
好きなことをわき目もふらずやれる
という環境が一番だと思います!
今回はここまでです〜
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