こんにちは!画家の平郡かやです。
私は美大を卒業後、
油絵画家として展覧会に参加しつつ
子ども向けの絵画教室を運営し
イラストの販売や通信講座の収益で生活しています。
今では、
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絵画教室の運営
-
オリジナル作品やジクレー版画の販売
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YouTube(登録者1万人以上)
-
オンライン講座の収益
この4本柱で、絵だけで不自由なく生活できています。
しかし、ここまでの道のりは正直かなり大変でした。
理由は単純で……
学生時代、私は勉強があまり得意ではなかったからです。
最近、教室に通う小・中学生の生徒さんから
「絵を描くのに勉強って必要ないよね?」
という声をよく聞きます。
保護者の方の中にも
「勉強ができないから美大に行かせようかな」
という方がいますが、
勉強ができない=絵の道に進むしかないというのは
実は大きな間違いです!!
小中高で学ぶ最低限の知識というのは
一般的な職業と同じく
画家や絵師、イラストレーターにとっても
重要な役割があります。
この記事では、
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画家やイラストレーターに必要な学力
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本当に役立った教科
-
あったら強いスキル
-
逆にいらなかった教科
を、私のリアルな経験を元にわかりやすく解説します。
【結論】絵の仕事に必要な3大教科は「国語・数学・英語」

SNSでの情報発信が当たり前になり、海外のファンが作品を購入する時代。
絵の仕事は「絵が描ければOK」では成立しません。
なりたい職業ランキングでも人気の「イラストレーター」
2025年に実施された複数の職業調査
(クラレ「将来就きたい職業2025」、
学研教育総合研究所「中学生白書2025」)
では、
小学生・中学生の“なりたい職業”ランキングにイラストレーターが上位に入っています。
● 小学生女子:3位以内にランクイン
● 中学生女子:YouTuberと並び4〜5位付近の常連
ゲームイラスト、
VTuberデザイン、
SNS漫画の普及により、
絵を職業にしたい若い世代が増えています。
私は現在、油絵画家・イラストレーターとして
第一線で仕事をしている立場から、
「どの教科が最も役に立つか」を具体的に紹介します。
🥇第1位:国語|文章力は“絵の収入”に直結する
「え?絵の仕事なのに国語?」
と思うかもしれませんが、
私の経験の中では国語が一番必要科目でした。
■理由①:自分の作品を“発信”できないと誰にも見つけてもらえない
今やSNSの普及で誰もが絵師になれる時代で
無料で絵を学べる機会がたくさんあり
人類の絵のレベルも上がっています。
そんな全員神絵師レベルがたくさんいる中で
どんなに上手くても見る人がいなければ
ファンは増えません。
どうやって視聴者を増やすのかが鍵になる中で
ブログやSNSで、
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制作の裏側
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画家の生き方
-
イラスト講座
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自分の想い
などを発信することは必須項目なのです。
国語力があるというのは
→文章力がある
→検索で見つかる
→ブログが読まれる
→絵を見てもらえる
→作品が売れる
という完全な“収入の流れ”ができるということです。
■理由②:オンライン講座や教材づくりに必須
私は「通信講座」を作り、絵を描いていない時間でも収入が入る仕組みを作りました。
この“仕組み化”に必要なのも国語力です。
文章力があると、
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講座づくり
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ブログ制作
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ファンとのコミュニケーション
-
営業メール
-
プロフィールや作品説明
など、仕事の幅が圧倒的に広がります。
しかもこれらすべてが文章です。
国語力が弱いと読者に伝わらず
興味すら持ってもらえません。
私は学生時代、国語があまり得意ではなかったため
言語化に苦労しました。
その結果
ブログ構築や教材制作に時間がかかり
遠回りしました。
苦手だったからこそ、国語の重要性を痛感しています。
ブログやSNSで人に見つけてもらうためには、
・検索されやすい言葉を選ぶ
・分かりやすい文章構成にする
・読みたくなる見出しにする
などのスキルが不可欠です。
これはもう「国語=収益に直結する時代」と言えます。
🥈第2位:数学|画家もイラストレーターも“数字の仕事”です
「美術=文系」というイメージは今すぐ捨ててください。
実際は、数学が国語と同じレベルで重要です。
■理由①:売り上げ・利益・広告費の計算は必須
絵の仕事で生活するためには、
- 売上
- 原価率
- 利益率
- 広告費と回収率
- 材料費
- 教室運営の会計
など、数字の管理が絶対に必要です。
私は数学がそこそこ得意だったので、
ここでだいぶ助かりました。
利益をしっかり出せている画家仲間は
みんな数字が強いです。
■理由②:絵も「数学」で上達する
実は絵そのものも“数字の世界”です。
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黄金比
-
白銀比
-
三分割構図
-
比率
-
角度
-
パース(遠近法)
これらはすべて数学的なルールで説明できます。
「なんとなく描いた絵」は流行に左右されますが、
「数字で説明できる絵」は安定して売れる傾向があります。
売れた絵・売れなかった絵を数値で分析し、
次に生かせる人は 絵で食べていける人 です。
🥉第3位:英語|海外のファンが作品を買う時代
私は英語が本当に苦手で、今でも全く喋れません。
それでも、絵の仕事に英語は重要だと痛感しています。
■理由①:アナログ作品の購入者は“海外勢が多い”
油絵・ジクレーなど高額作品は、
日本より海外の購入者の反応が明らかに高いです。
英語で対応できると…
-
購入者の信頼度が上がる
-
作品への質問がスムーズ
-
作品説明の理解度が上がり購買率UP
-
リピーターやファンが増える
わたしは英語ができないがためにここでつまづいています。
義務教育で習うのに最低限ができてないということは
とてももったいないことです。
■理由②:作品説明の質が上がる
翻訳アプリは便利ですが、
素材の説明・作品意図・哲学・感情の表現など、
細部は英語での直接説明が必要な場面も多いです。
自分の言葉で話せる強さには勝てません。
話せる話せないよりも
最低限義務教育で習うところがしっかりできていれば
こんなに苦労することもないので
今から英語を始めるにしても
あまりにも何も知らなすぎて全く進まない
というのはとても勿体無いなと感じています。
◎プラスで勉強しておくと強い教科
■理科(生物学・解剖学)
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葉の構造
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人体の骨格・筋肉
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光の反射
-
ガラス・金属の屈折
理科知識はリアルさ(説得力)を高める最強の武器です。
■体力(運動系)
絵は座っていても脳がフル回転するので
意外と体力を使います。
集中力=体力なので、体力がある人は強いです。
私は学生時代テニス部をやっていて
今もジムに通っているので長時間の制作ができます。
■社会(歴史・時事)
時事ネタ
社会問題
歴史のモチーフ
これらを取り入れるとバズりやすく、ファンも付きやすいです。
バンクシーもまさにその例ですね。
【まとめ】絵で食べたいなら“主要5教科”は武器になる
絵の世界は「絵の上手さ」だけでは勝てません。
生き残るためには、
国語(発信力・文章力)
数学(収益・分析・構図)
英語(海外への販売)
理科(リアルな描写)
社会(モチーフ・時事・歴史)
この5つが大きな武器になります。
🎨将来、画家・イラストレーターになりたい人へ
夢を叶えるためには、
絵+勉強=最強の組み合わせ です。
いま勉強しているものは
必ず将来のあなたを助けてくれます。
絵で生きていきたいなら
今日から少しずつでいいので学力も鍛えてみてくださいね!










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